『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
レオナルド・ディカプリオ & トム・ハンクス 共演で話題になった映画。
監督はスティーヴン・スピルバーグ。
これだけで期待しちゃいますね。
あらすじは、
1963年、NY州ブロンクスヴィル。16歳のフランク・アバグネイル・Jr(レオ ナルド・ディカプリオ)は、両親の離婚のショックから家を飛び出し、生きるために小切手詐欺を思いつく。そこから彼の華麗なる詐欺の数々が始まる。FBIも動き出し、ベテラン捜査官のカール・ハンラティ(トム・ハンクス)が担当する。パイロット・小児科医・弁護士になりすましたフランクと、カールの追いかけっこが始まる。
原作は、60年代に実際にあった事件を、主人公のモデルとなったフランク・W・アバグネイルが自伝化したベストセラー。
映画が始まってまず最初に思ったこと。
オープニングがめっちゃカッコイイ!
見る価値ありますよ^^
通して思ったのは、音楽が素晴らしい。
調べてみると、ジョン・ウィリアムスではないですか。
彼はアカデミー賞5回、ゴールデン・グローブ賞3回、グラミー賞18回という素晴らしい受賞歴のある方です。
挿入歌も、60年代の雰囲気出てて良かったです^^
(スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルトの『イパネマの娘』とか)
ストーリーはとても良かったです。
フランクとカールの最後の友情は感動でした。
ありえない!と思うくらいの詐欺や成りすましも実話なんだよねぇ・・・・・驚きです。ま、結構色は付けてるんだろうけどさ。
ただ、私は観る前てっきりコメディだと思ってました(笑)
一つ疑問だったのは、ていうかツッコミなんだけど、
フランクが空港からまんまと飛行機に乗って逃げた時、カールは気付いてた。んじゃ、到着先の空港を調べて、FBIに連絡したら、そこで捕まえる事ができたんじゃないかなぁ?
そう思うのは私だけでしょうか?
catch me if you can
捕まえたかったのは、お互いの人間性じゃないかな~と思っちゃったりもしました^^
評価は、
★★★★★★★☆☆☆ (10段階)
意外と面白かったというのが本音ですね。
『シャイニング(1980)』
スティーヴン・キング原作を、スタンリー・キューブリックが映像化したこの作品。
あらすじは、
ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は、オーバー・ルック・ホテルで支配人と会い、そこに管理人として住み込む話を進めていた。その頃、ジャックの家では、息子ダニー(ダニー・ロイド)が母親ウェンディ(シェリー・デュヴァル)と食事をしながら浮かない顔をしていた。友だちのいない彼は、自分の中にトニーというもう一人の人間を育てており、そのトニーがホテルに行く事に賛成していないのであった。その時、ダニーの目の前で幻想ともつかぬ恐ろしい光景がよぎる。それはエレベーターの扉から滝のように流れ出る夥しい量の血と、その前に立ちつくす双児の少女の不気味な姿だった。やがて、一家三人は大自然の中に建てられたオーバー・ルック・ホテルに到着し、一家三人だけの孤独な生活がはじまった。
(シャイニング - goo 映画 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD11262/comment.html 一部引用)
こんな感じ。
評価は、
★★★★★★★☆☆☆ (10段階)
いかにもキューブリックらしい作品。
独特のカメラワーク、BGM、SEの使い方が素晴らしい。
それが怖さを倍増してます。ただホラーを見慣れていたら、ちょっと物足りない感じかも。
キャストで言ったら、
主演のジャック・ニコルソンがこれまた怖い(笑)本当に演技が上手だと思った。ただ、地で怖いので変貌ぶりの効果がちょっと足りなかったかな。
妻役のシェリー・デュヴァルの怖がり方もばっちりです。
息子役のダニー・ロイドは今で例えるなら、『シックスセンス』のハーレイ・ジョエル・オスメントみたいな役柄。ま、そこまで怖がってはいなかったけど。
肝心な内容ですが、原作は殆ど無視ですね^^;
超能力などが全然効果的に使えてません;;
黒人の料理長ハローラン(スキャットマン・クロザース)が助けにホテルまで来てくれるのはいいんだが、そこですぐ殺されちゃう・・・・。今までの演出は何だったろ?と呆気なかった(笑)
それでも、大まかには満足しちゃうあたり不思議な作品。
怖かったシーンは、タイプライターが勝手に動いてるとこだった。
この作品を見たスティーヴン・キングが不満を持ち、もう一つの『シャイニング(97)』を作ったという話も有名。そちらの方が原作に忠実。
ただ、原作を無視したから成功した!という声もあるらしいです^^;
『戦場のピアニスト』
2002年のカンヌ映画祭においてパルムドールに輝いたこの作品。
あらすじは、
1939年9月、ナチス・ドイツがポーランドへ侵攻した。街はドイツ軍に占拠され、ユダヤ人をゲットー(ユダヤ人居住区)へ強制移住させるなどの迫害が始まる。ユダヤ系ポーランド人で、ピアニストとして活躍していたウワディスワフ・シュピルマンも家族と共にゲットー(ユダヤ人居住区)へ強制移住させられる。ゲットー内のカフェでピアニストとしてわずかな生活費を稼ぐも42年にはシュピルマン一家を含む大勢のユダヤ人が収容所へ送られた。だが、シュピルマン一人が収容所へ連れられる人々の列から外れ、収容所送りを逃れることができた。それからもシュピルマンは、必死に生き延びようとする。
実在のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの実体験を基に、ロマン・ポランスキー監督が映像化した。監督自身もユダヤ系ポーランド人。戦中はナチスから逃亡を続けていて、ゲットーで過ごした過酷な体験を持つ。そこが話題になった映画でもある。
評価から、
★★★★★★★★★☆ (10段階)
見る前は、戦争時の実在したピアニストの感動作なのかと思っていたのだが全然違った。
凄い暗い映画。
もう、途中まで見てられないほど・・・・・・;;
ナチスによるユダヤ人の迫害、とくに殺戮シーンなんて惨すぎる。
車椅子の人をビルから突き落とすシーン。人間狩りのシーン。複数のユダヤ人を地面にうつぶせさせて、頭に向けて次々とためらいも無く引き金を引いていくシーン。
今でも鮮明に映像が蘇ってきます。
それを見てる際、
「なんでこんな残酷な映画を見てるんだろ・・・・」
と、その場を逃げたくなったよ。時間が凄く長く感じた。
いくつも残酷な映画は見てるけど、それは大抵視覚効果から。これは、精神的にかなりくる。
戦争を無理やりエンターテイメントとして描いている戦争映画とは次元が違った。
リアリティがあるという表現も違うような気がする。
リアルそのものなんだ。
ロマン・ポランスキーが伝えたい事が、ひしひしと伝わる。
後半のドイツ将校とシュピルマンのやりとりが救い。
映画としての感動があるとすればここくらい。
廃墟で隠れて生活してたが、ドイツ将校に見つかる。色々聞かれて部屋を移動したりするが、決して手に入れた缶詰だけは手放さない心理状態・・・。切実な悲しみを催すシーンだった。
ただ、助けてくれたドイツ将校を、逆に助けてあげることができなかった。それが現実だよねぇ・・・。
シュピルマンは英雄ではない、すごい弱い人間。その点も、この映画を象徴している。
この映画を感動作と謳ってた評論家を疑っちゃうよ。
これに騙された人多いような気もするなぁ・・・・。
ただ、泣ける映画というのは嘘じゃない。
その涙は感動でも無ければ、当然笑い(←あたりまえ)でも無い。
悲しみから来る涙でしょう。
感動は殆ど無い。楽しいわけじゃない。後味も良くない。
でも映画としては素晴らしい。
そういう作品。
見終わった後、一日中凹んだ。
悲しみ、憤り・・・・・。自分でもどれだかよく分からない。
戦争について、人間の非情さ・残酷さについても色々考えさせられた。
娯楽要素は全然無かったが、一生心に残るだろうし、また考え続けていかなきゃいけない作品だと感じました。
#長くなりました^^;
#でもそれくらいインパクトありました^^
『ドリームキャッチャー』
スティーヴン・キング 原作のこの作品。
いつもスティーヴン・キング関連は楽しみにして見ています。
あらすじは、
精神分析医ヘンリー(トーマス・ジェーン)、大学助教授ジョーンジー(ダミアン・ルイス)、大工のビーヴァー(ジェイソン・リー)、車のセールスをするピート(ティモシー・オリファント)の4人は、年に一度山小屋で共に過ごす恒例の休暇を楽しみにしている。彼らは少年時代の特別な出来事をきっかけに不思議な力で結ばれていた。ジョーンジーが生死の境をさまよう大事故にあった年、森で迷ったハンターを助けたことから、いつもの楽しい休暇は壮絶な闘いに様変わりする。
(ドリームキャッチャー - goo 映画 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD2946/ より)
いかにもスティーヴン・キングらしい。
ホラーやサスペンス要素たっぷりなんだろうな~と見てみました。
評価は、
★★★★★☆☆☆☆☆ (10段階)
まず最初に・・・。
ホラーじゃない!サスペンスでもない!
途中から、エイリアン出てきて・・・・・SFやん!
まぁ、面白かったんですけど・・・。
何か、良い意味で期待を裏切られる事を期待してただけにちょっと残念。
予告編やパッケージ見てたら、やっぱサスペンス・ホラーだと思うよ^^;
モーガン・フリーマンも出演してるし(苦笑)
悪く言うなら、卑怯なんじゃない?って感じ。
最初からSFだと分かってたら、もっと楽しめたかも。
『スタンド・バイ・ミー』を彷彿させるような4人の少年時代の回想シーンとかも良かったしね。
原作は読んだこと無いけど、映像化するの難しかったんじゃないかな。
そういう点では評価できる。
なんか悔しいなぁ・・・。
ストーリーは面白いんだけどね^^;
『CUBE』
ジャンルはサスペンスでいいのかな~。ホラーかも。
ま、サスペンス・ホラーってことで(笑)
今回はCUBE。ネタバレあるので注意してくださいね。
あらすじは、
ある日突然、男女6人が鋼鉄の立方体の部屋に閉じ込められた。そこには同じ部屋が多くあり、その集合体で作られた巨大な立方体(キューブ)となっている。各部屋に6つあるハッチから別の部屋へと突き進む。待ち受ける数々の殺人トラップ。出口があるのか無いのか、助かるのか助からないのか・・・・・さぁどうなる?
こんな感じの映画。
さっそく評価から、
★★★★★★★★☆☆ (10段階)
かなり面白い。
脱出しようとする過程や、お互いを疑いだす心理戦も上手く描かれています。
人が死ぬシーンも数多く出てくるが(少しグロい箇所も有)、それよりも追い込まれていく心理が見ものの作品です。
新しい部屋に入るときとかは、こっちまでドキドキ感満載。そういう箇所は目を細めて見ました(笑)
黒人警官の変わっていく様子なんかも個人的には好きです。
キャストが6人の映画も珍しいと思う。(厳密には7人かな?)
CUBEの中で生き残れそうな人たちが次々に死んでいって、外の世界じゃ一人じゃ危険な人が生き残る。(←誤解受けそうですけど悪気は無いんでm(__)m)
皮肉なのかな?
そういう終わり方も好きですね。
色々と謎もあります。
CUBEの存在意義など・・・・。
この映画好きな人は、『SAW』『セブン』お勧めです。